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2018年度 修士設計
「対称的建築の可能性 - 分譲住宅地における群としての設計」
Tasuku Naito
パラディオがヴィラ・アルメリコ・カプラで完成させた四面同一の形態をした完璧な対称形の建築。パラディオはこの建築で特定の場所性や方向性を否定した。このように場所性や方向性が否定された対称的な建築が特定の場所に群として建った時、どのような効果が得られるのかを研究した。分譲住宅は構成的には同じような建築であるが、オプションによる仕上げが不均一であるために、調和の取れていない街並みが形成されている。そこで対称的建築を分譲住宅地に群として設計し、統一感を創出しつつ、対称性の中に非対称的な外部空間を生みだす操作を試みた。また、増改築が難しく、耐用年数の低い分譲住宅の問題を解決するため、コンクリートと木造の混構造を採用し、郊外における住宅群のサスティナビリティーを提示した。
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